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今日は巨人ファンお断り。
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闘魂込めて 大空へ 球は飛ぶ飛ぶ 炎と燃えて
おおジャイアンツ その名担いてグランドを 照らすプレイのたくましさ
ジャイアンツ ジャイアンツ ゆけゆけそれゆけ巨人軍
読売巨人軍の応援歌がむなしく響く今日この頃、いかがお過ごしでござ候。
ここの所ジャイアンツ戦の視聴率が極めて芳しくないということをちらほらと聞いているが、まぁ、実際に試合を見てみると当然に感じる。
・打線がほとんどつながらない → 重量打線の弊害 ・1点の重みを感じる試合がない → 勝つときも負けるときも大差 ・サクセスストーリーが無い → はなから実績を持つ選手が多いため
とまぁ、やや強引な展開になってきているが、こういう理由が挙げられる。
さて、ここ最近のテレビやスポーツ紙には『ミラクルアゲイン』という言葉が飛び交っているのをご存じだろうか? これは、『ジャイアンツ、奇跡の逆転優勝』を信じてやまない方々の希望を表した言葉なのである。
Miracle Again
いい響きである。
しかし、思い出していただきたい。 『アゲイン』とは“再び”や“もう一度”などの意味を持つことを。
奇跡よ、もう一度
…………?
そういえば、いつ一回目の奇跡が起こったんだっけ?
そうなのである。 ジャイアンツには、一回目の奇跡が起こっていないのである。
数年前、『メークドラマ』という流行語が生まれた。 その年はジャイアンツが優勝した。 その翌年または2年後、『メークミラクル』という言葉が生まれ、巨人の、奇跡の逆転優勝が期待された。 しかしその年は優勝していない。 そして昨年は、早々と優勝を決めた(金で買い取ったとも言うが)。 そこには『奇跡』の奇の字も存在しない。
ここで、熱心な巨人ファンの皆様なら「『メークドラマ』が一回目の奇跡じゃないのか?」とツッコミを入れたい所だろう。 もしそうなのであれば、『メークミラクル』の時点で既に『ミラクルアゲイン』だった事になる。 しかしそうは言われなかった。 つまり『メークドラマ』は“奇跡”としては見られていない。
おそらくは『メークミラクル』の年を一度目の“奇跡”と称しているのであろう。 ………起こってなどいない奇跡を。
ほとんど優勝の望みもない今の状況で、起きていない奇跡にすがりたい気持ちは分かるが、あまりにもアレなので痛々しくさえ感じる。
「起こらないから奇跡っていうんですよ」
こんな言葉が心の中に虚しく響く、おたくなみのであった(謎)。
2001/08/30(木)
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